アフタースクールのお米の様子

秋も深まり、6月から育ててきたアフタースクールのお米もいよいよ収穫の時期を迎えました。

9月末から2度に分けて稲刈りをし、刈った稲を1週間ほど干し脱穀まで終わりました。どの作業も初めてのことばかり。やり方も手順も手探り状態でしたが、インターネットで調べたり、経験のある職員に聞いたり、保護者の方に助言をいただいたりしながら進めていきました。

稲かりでは、キッチンバサミをつかって刈ることに挑戦!鎌より安全なので、子ども達は自分たちでコツを掴み、次々と刈っていきました。「みんな一度は刈ってみよう。」と声をかけるといつの間にか、刈る人、干す人に自然と分かれて作業をすることが出来ていました。数日好天に恵まれていたので、順調に乾燥が進んでいると思っていた矢先、「チュンチュン」という鳴き声が・・・。なんと、大事なお米をスズメ達が狙っているではありませんか!よく見ると、すでに数ヶ所突かれた後が!そこで慌てて室内に取り込みました。

 

 

乾燥まで進むと、次は脱穀です。手作業でする脱穀はというと・・・。

こちらもインターネットで調べてみると、『割りばしで挟んで取る方法』と『お椀を使った方法』が出てきました。子ども達にどちらの方法で脱穀したいか聞いてみると、「どちらも試してみたい。」と答えが返ってきたので、両方試してみることにしました。

〇割りばしを使う方法

割りばしは割れている側を少し広げて稲穂を隙間に挟み、稲の茎を引っ張ると、もみが外れて取ることが出来ます。試してみると、割りばしを広げる時に広げすぎて割りばしが割れてしまい、挟みづらくなってもみが取りにくいということがわかりました。

〇お椀を使う方法

お椀は子ども達の手にフィットしやすいように、小さめの物を用意しました。稲穂の根元にお椀を下向きにかぶせて、お椀を押し付けながら稲の茎を引っ張るともみが外れていきます。こちらは、うまい具合に楽にもみが取れることに気づきました。

「割りばしを使って取る方法」 「お椀を使って取る方法」

作業を進めていると、Kちゃんが「お椀を2個使って、お椀同士を重ねて稲を引っ張るやり方の方が外れたもみを集めなくてもお椀に落ちるから楽だよ。」と教えてくれました。実際に試してみると本当にその通り!取れたもみを集める作業が無くなり、効率よくなりました。さすが小学生、素晴らしい発見です。

全ての稲の脱穀を終えるには数日かかるだろうと思っていましたが、みんな初めてのことに興味を持ち、「私もやりたい、僕もやりたい。」とたくさんの子ども達が、『やってみる→やってみると出来る→出来ると楽しい→楽しいから作業のコツも掴んでいく→効率もアップする!』という連鎖が起こり、あっという間に脱穀を終えることが出来ました。「楽しい。」、「この作業好き。」とという声も多く聞くことが出来ました。もみを外しやすいように稲を短くカットする人、もみを稲から外す人、と役割分担もされていて、その手際の良さにも感心させられました。「まだお米食べられないの~。」と言う子ども達もいましたが、「昔の人は全部手作業でやっていたなんて凄いね。」と大変さも実感しました。稲刈り、脱穀ともに経験した子ども達。その日の日記に書く姿も見受けられましたよ。

白いお米として食べるためには、「もみすり」→「精米する」という作業がまだ残っています。おいしいお米を食べるために、あともう少し頑張ります!

(文責:白井)