6月中旬、まふぃん、まふぃん錦ヶ丘、アフタースクールの3事業所が合同で田植えを行いました。
慣れない土の感触や田植えの手順に悪戦苦闘しながら、参加した全員が稲を植えることができました。空き時間には田んぼ観察を行い、田んぼに生息する生き物も見つけ、普段はできない自然との触れ合いの他、子ども同士の交流を図ることもできました。
田植えをするにあたって、大きく3つのねらいを立てました。
・田植えを通して、泥の感触や自然に直接触れることができる
・田植えの手順を知り、指示を聞いて植えることができる
・バス移動や田植えに関わる活動を通して、他事業所の子ども達や地域の人と交流ができる
普段はできない田んぼでの自然体験。
地域の方に協力をいただき、初めて会う友だちと「自然」というフィールドを通して生まれる交流。
一人ではできない体験となりました。
田んぼにレッツゴー!
場所は、認定こども園錦ヶ丘の園長先生が所有する鹿児島市山田町にある田んぼ。
総勢26名の子どもたちが、2班に分かれて田植え、田んぼ観察まで行いました。
アフタースクールとまふぃん・まふぃん錦ヶ丘。初めて顔を合わせる子どもたちですが、いつもと違う雰囲気に賑やかな笑いが飛んだり、いつもより控えめな様子の子も…。
帰るまでに仲良くなれるかな??
現地について、挨拶を済ませたら早速田植えと田んぼの観察を開始します。
田植えに苦戦!?(笑)
「さあ、それでは田んぼに入ってください!」
合図と同時に田んぼの中に足を入れていきますが・・・
「うわっ」
「なんかぬるぬるしてる!」
「足が動かない、先生助けて!」
と大騒ぎです。
バケツ稲で田んぼに近い感触のもと、手で植える経験(練習)はしてきましたが、足の感触まではバケツ稲では経験させてあげることが出来ませんでした。
これこそ本物の自然に触れてみないと分からない体験ですね。
「大丈夫?」
自然と友だちを気遣う高学年の姿に、私たち大人も感心しました。
「大体5本ぐらいを手に取って、土の中に植えてください!」
指示を聞きながら、職員お手製の「田引きロープ」の目印を頼りに植えていきます。
が・・・。
なかなか上手に植えられません。
バケツ稲と違い
土がやわらかい・深くてどこに植えたらいいのかわからない 等
バケツ稲の時には経験できなかったことです。
あんなに騒いでいた子どもたちも「稲を植える」ことに夢中になり、初めて泥に足を付けた時の騒ぎは嘘のようになくなっていました。
また、「ここに植えていいよ」「ここも植える?」と子どもたち同士の交流も自然と会話しできているようでした。
田んぼには何がいるかな?
さて、こちらは観察チームの様子です!
生き物の写真付きボードを使い、田んぼの中の生き物を探していきました。
あぜ道?そんな疑問も田んぼの生き物を見つけてみよう!
と田んぼの周りを歩いていると
「これ!オタマジャクシだよね?」
「あー、見て!このタニシ大きいよ!」
「葉っぱにピンク色の卵がついてる。これ何の卵?」
などなど。
夢中になって観察していきます。
梅雨時期のあぜ道がぬかるんでおり、歩く度に足元を取られてしまうこともありました。
これもまた体験して初めて味わう感覚だったと思います。
みんなでおにぎり🍙
子どもたちが田植え・田んぼの観察をしている頃・・・
職員が軽食のおにぎりを握りました。
田植えが終わってさあ軽食時間!
みんなで一緒に「いただきまーす♪」
一仕事終えた後のおにぎりは格別だったことでしょう。みんないい表情で食べていました。
「次は自分たちで収穫したお米でおにぎりが作りたい!」そんな声も聞こえてきました。
「会ったのは今日が初めて」という子どもたちも田植えや田んぼの観察、おにぎりを一緒に食べることを通じて交流が生まれたのでしょう。
「また田んぼの観察の時に会おうね!!」そんな会話をする姿も見られました。
お米作りプロジェクト開始から約2ヶ月。
私たちの想像以上に、子どもたちが田植えに興味・関心を持ち取り組んでいる姿を見て嬉しく思います。
「お米を育てて自分達で食べる!」という一つの目標に向かうなかで
苦手なことにもチャレンジし、自然と友だちとの交流もできる子どもたちの姿に改めて成長を感じる1日でした。
さて次は、8月に稲の成長を見に行きます。
子ども達がどんな反応、発見をしてくれるか…今から楽しみです。
お米プロジェクト
担当:今屋