子どもだけのゼリー作り

6月のブログで子ども達のゼリー作りの様子をお伝えしました。先日、3回目のゼリー作りが行われました。

回を増すごとに職員に

「どうしたらいい?」

と、聞いてくる回数も減り子ども達だけで淡々と作業を進めていきます。ゼリー作りの時に必ず「材料・作り方・作る過程」をメモしてもらいます。最初は、iPadを用いて調べたりが必要でしたが、3回目ともなるとそれまでの経験を思い出しながら素早くメモに書き出します。しっかりとこれまでのゼリー作りが経験として身についている証拠です。

私達職員は、調理に必要な用具の準備や安全上の見守りのみ。子どもだけで進めるので自然と協力し合い、作業の指揮をとり進めてくれる子も自然と決まり

「じゃあ、僕がこれするね」

「〜した方がいいんじゃない?」

など、それ以外の子も意見や声を出し合いながら自分のするべき事をこなしていきます。

*写真は2回目、3回目の活動の様子です。

 

 

作業の行程にはない後片付けも、

「使った道具も手が空いてる人が洗ったりできますか?」

声をかけると、

「やります!」

「洗うから、流して」

洗う・流す・拭くの作業が子ども同士声をかけあうことで、自然と誰か一人ではなく協力して片付ける子ども達。

この様に、みんなで協力して作ったゼリーは出来上がりも良く

「キレイに固まったね」

「ツルっとして、めっちゃ!美味しい」

「今日のは、この前よりちょっと弾力ある?」

など、食べながらの子ども同士の会話が弾んでいました。次のゼリー作りの話もしていたので、今度はどんなゼリーを作ってくれるのか楽しみです。きっとこの会話が、次のゼリー作りに自然と生かされることでしょう。

誰かと協力して、意見を出し合いながら作業をする。その中で自分の役割を見つけ、責任を持って取り組む。そして、何よりも大切なのは『子ども同士の会話』

この会話が、共に協力していく過程を作りだしていくのでしょうね。

 

もうすぐ夏休みに入り、アフタースクールの開所時間も朝8時〜19時までとなり、遊びや活動する時間はたっぷりあります。子ども同士の協働作業が活発に行われるよう、私達職員も子どもとの会話を充実させ、そこから一緒に楽しめる活動や遊びを考えていきたいと思います。

(文責:中江)

 

折り紙を通して…

7月7日は七夕でしたね。

6月から少しずつ七夕飾りを作り、願い事を書いた短冊と一緒に飾りつけを行いました。将来なりたい職業、欲しいものなど、願い事はそれぞれでしたが、中にはコロナウィルスの終息を願うものも。

今年は例年とは違って室内で過ごすことも多くなるかと思いますが、子ども達の意見を聞きながら一緒に夏休みの過ごし方や計画を立てていきたいと思います。

 

 

さて、七夕飾りで折り紙に触れる機会が多かった子ども達。

七夕以降も折り紙を使って制作を楽しむ姿が多く見られました。

 

可愛いものが好きな女の子達は、手紙やリボン、いろいろな種類の花を折り、友達と見比べたりお揃いのものを作ったりしていました。特に一年生の女の子の中で花作りが盛り上がり、得意な子の周りに他の子が集まり、折り紙教室のような光景も見られました。

「ここを折ってね…」と丁寧に説明してくれる子、「わかんないよ~」とあきらめモードの子に「こうしたらいいんじゃない?」とアドバイスをくれる子の声を聞く度に、自然と相手を思いやる気持ちや言葉選び、一緒に完成されたい気持ちからくる粘り強さや集中力を感じました。

 

男の子達はというと、誰かが作った手裏剣から火がつき、気づけば手裏剣の大量生産、そして『誰が一番遠くまで飛ぶか!?』の飛ばしっこ大会が始まりそうな勢いと声の大きさでした。

 

もちろん好きなことはとことんさせてあげたいのですが、周囲には宿題をしている子もいればブロックや人形で静かに遊んでいる子もいます。何よりアフタースクール内での約束の中に「室内では静かに過ごす」というルールがあるので、一度ストップしてもらいました。

ただそのままでは遊びたい気持ちがモヤモヤと残るので、少し広めなスペースを取り、2メートルほど離れた所から自分で作った手裏剣を空き箱に入れるゲームを提案しました。

 

「やるやる!」と言ってその場にいた男の子達はすぐに食いついたものの、割と簡単に入ってしまいます…

 

“次は何を提案しようか”と思いつつ、しばらくその場を離れてから戻ってきてみると、空き箱入れをクリアした子達は、折り紙を輪っかにしたものを的にし、そこに当てるゲームを行っていました。

水色のものが的です

自分達で『もっと遊びを楽しくするためにはどうしたらいいだろう』という気持ちから、身近にあった折り紙を使ったようでした。

簡単な的当てを楽しんだら、今度は重ねた的を倒すゲームをやってみたり一個ずつ並べた的に順番に当てていくゲームをやってみたりする男の子達。

子ども達って本当に遊びの天才!

 

この日だけでも、『大人が入らなくても伝え合ったり解決したりする姿』、『自分達が楽しむためにいかに工夫するかを考える姿』、『試行錯誤しながら遊びを追求しようとする姿』など、いろいろな子ども達の姿を見ることができました。

子ども達自身が主体的に動き共通の目的に向けて一緒に考えたり工夫したりする姿は、これからもっと発揮してもらいたい姿です。夏休み期間、時間も余裕もたっぷりあるので、子ども達のアイディアを活かした遊びや活動をさらに充実させ、一人ひとりが「これしたい!」「もっとできる!」と思えるような活動の展開を増やしていきたいと思います。

 

文責:今屋

野菜を育てよう!②

前回の投稿から、かなり日が経ってしまいましたが今回は苗植えまでの活動をお伝えします。

野菜を育てたいという子どもの意見が出て、どんな野菜を育てたいかを話し合い決まったところまででした。

野菜を育てよう!①    ←こちら前回のブログ

 

今回のねらいとして

①苗に触れながら、それぞれの野菜の特色を知る。

②何の苗か分からなければ調べ、畑のどこに植えるか考える。

以上のことを踏まえて、学校から帰ってきた子ども達の前に苗を置きました。

「わあ、野菜の苗だ。」「あれ❓これ何の野菜❓」などという声があがり、今回は二年生も興味を示し、一年生と一緒に何の野菜の苗かを調べることになりました。

野菜の図鑑は、色々な野菜が載っているので子ども達もページをめくりながら、

「これも、違うね。葉の形が違うような気がする。」

「これは❓きゅうりじゃない❗️ちょっと、きゅうりの匂いがする❗️」

子ども達だけで、友達の話しにも耳を傾け、色々な気づきから野菜の名前を導き出していました。匂い、葉の色、葉の感触と自分達で野菜に触れながら、視覚、聴覚、触覚、嗅覚を働かせていました。

今度は、どこに植えるかを話し合いました。これも、野菜がどのように育っていくのかを考えなければなりません。

図鑑を見ながら、どうにか決めたようです。

 

さあ、畑へ❗️

苗植え開始です。

水かけもしっかり行い終了。

これから、野菜の生長を楽しみしながら また食育に繋がるようにも私達大人がサポートしていけたらと思います。

下記の写真は、久しぶりの晴れ間の草取りの様子です。そして、野菜の花が咲いているのに喜び、葉が虫に食われているのを見て 何の虫だろう❓と考えている子もいました。さあ、今後 子ども達がどのようにしていくのか見守りたいと思います。