折り紙を通して…

7月7日は七夕でしたね。

6月から少しずつ七夕飾りを作り、願い事を書いた短冊と一緒に飾りつけを行いました。将来なりたい職業、欲しいものなど、願い事はそれぞれでしたが、中にはコロナウィルスの終息を願うものも。

今年は例年とは違って室内で過ごすことも多くなるかと思いますが、子ども達の意見を聞きながら一緒に夏休みの過ごし方や計画を立てていきたいと思います。

 

 

さて、七夕飾りで折り紙に触れる機会が多かった子ども達。

七夕以降も折り紙を使って制作を楽しむ姿が多く見られました。

 

可愛いものが好きな女の子達は、手紙やリボン、いろいろな種類の花を折り、友達と見比べたりお揃いのものを作ったりしていました。特に一年生の女の子の中で花作りが盛り上がり、得意な子の周りに他の子が集まり、折り紙教室のような光景も見られました。

「ここを折ってね…」と丁寧に説明してくれる子、「わかんないよ~」とあきらめモードの子に「こうしたらいいんじゃない?」とアドバイスをくれる子の声を聞く度に、自然と相手を思いやる気持ちや言葉選び、一緒に完成されたい気持ちからくる粘り強さや集中力を感じました。

 

男の子達はというと、誰かが作った手裏剣から火がつき、気づけば手裏剣の大量生産、そして『誰が一番遠くまで飛ぶか!?』の飛ばしっこ大会が始まりそうな勢いと声の大きさでした。

 

もちろん好きなことはとことんさせてあげたいのですが、周囲には宿題をしている子もいればブロックや人形で静かに遊んでいる子もいます。何よりアフタースクール内での約束の中に「室内では静かに過ごす」というルールがあるので、一度ストップしてもらいました。

ただそのままでは遊びたい気持ちがモヤモヤと残るので、少し広めなスペースを取り、2メートルほど離れた所から自分で作った手裏剣を空き箱に入れるゲームを提案しました。

 

「やるやる!」と言ってその場にいた男の子達はすぐに食いついたものの、割と簡単に入ってしまいます…

 

“次は何を提案しようか”と思いつつ、しばらくその場を離れてから戻ってきてみると、空き箱入れをクリアした子達は、折り紙を輪っかにしたものを的にし、そこに当てるゲームを行っていました。

水色のものが的です

自分達で『もっと遊びを楽しくするためにはどうしたらいいだろう』という気持ちから、身近にあった折り紙を使ったようでした。

簡単な的当てを楽しんだら、今度は重ねた的を倒すゲームをやってみたり一個ずつ並べた的に順番に当てていくゲームをやってみたりする男の子達。

子ども達って本当に遊びの天才!

 

この日だけでも、『大人が入らなくても伝え合ったり解決したりする姿』、『自分達が楽しむためにいかに工夫するかを考える姿』、『試行錯誤しながら遊びを追求しようとする姿』など、いろいろな子ども達の姿を見ることができました。

子ども達自身が主体的に動き共通の目的に向けて一緒に考えたり工夫したりする姿は、これからもっと発揮してもらいたい姿です。夏休み期間、時間も余裕もたっぷりあるので、子ども達のアイディアを活かした遊びや活動をさらに充実させ、一人ひとりが「これしたい!」「もっとできる!」と思えるような活動の展開を増やしていきたいと思います。

 

文責:今屋