野菜を育てよう!①

 今回は、アフタースクールで野菜の苗を植える計画が挙がった経緯と今後、この活動の過程を随時お伝えしていきたいと思います。

 5月の中旬頃に保育園の園庭で遊んでいる際に、花壇の野菜の苗をジーッと見ているTちゃん(一年生)。

保育士 「どうしたの?」

Tちゃん 「これは、トマト、ナスだよね!」

と花壇の野菜の苗を指差しながら教えてくれました。その時の表情は、Tちゃんが自分の経験から学んだ知識を誰かに伝える瞬間だったのでしょう。

自信に満ち溢れていました。

保育士 「良く知っているね!」

Tちゃん「だって、育てたことあるもん!」

保育士 「そうなの?アフタースクールでも育ててみる⁉️

の一言に

Tちゃん 「育てたい!育てたい!何を育てる?」

目をキラキラさせて、保育士に言ってきました。

その会話を聞いていた他の一年生も興味津々。

そこから、野菜作り計画が始動です。

「どこに植える?」

「鉢に植える?」「トマト、植えたいな〜。」

子ども同士会話が弾みます。でもこのままでは、話しが前に進まないので、保育士が提案。

「保育園の畑で長く使ってないところがあるよ。」

と伝えると、早速畑を見に行き

子ども達の第一声は・・・。

「わあ!草がいっぱい!草取りしなきゃ💦

しかし、その日は子ども達のお迎えの時間や習い事の時間などがあったので、次回、草取りをしよう❗️ということになりアフタースクールに帰りました。子ども達も事情があり、一気にこの活動が終えるのは厳しく、長いスパンで子ども達が中心となってする野菜作りを行なっていこうと思います。

そこから、一週間後に私がアフタースクールに入る日があったので、子どもが学校から帰ってきて、おやつを食べ、宿題が終わるのを待ち、いざ 畑へ‼️

「草、すごいね!頑張らなきゃ!」

その日は、とても暑い日でしたが、一年生のやる気は暑さに打ち勝ったようです。

友達との会話も弾み、土に触れながら草を抜く中でてんとう虫発見。優しくテントウムシを手に取り、観察をしていました。草取りも楽しい活動になっていると感じさせる光景でした。

きっと、みんなで同じ目的を持っているからこそ、草取りも楽しくできたのでしょう。

これも、保育園、幼稚園で遊びを通して身についた学びです。

洋服をたくさん汚して、野菜を育てて、収穫して調理し食べる❗️

こういう実体験がいかに大切かということが、集中して取り組む子どもの姿を見て感じます。

畑の草も取り終わり、何を育てるかを話し合いが始まりました。

「夏野菜って何がある?」

「トマト、ナス❗️う〜ん、あと何がある❓」

「ピーマンもあるよ!」

「ええ〜❗️ぼく、苦手だな。」「美味しいよ。」

「じゃ、ピーマンでもいい。」

図鑑を広げながら、他人の意見や自分の意見を伝え合いながら、話し合っていましたが今までの経験の知識も出し、どうにか決まったようでした。

4種類の野菜が上がり、子ども達も意欲満々です。

この野菜を育てよう!①の活動のねらいとして

◉野菜を作るためにしないといけないことを知る。(草取り、肥料など)

◉夏野菜はどんなものがあるか調べ、興味を持つ。

 

という二点を掲げ、その中で下記の子どもの姿が見られました。

協同性・・・友達と協力しながら一つのこと【畑の草を取り、きれいにする。】を達成する。
道徳性・・・友達の気持ちに共感したり自分の気持ちに折り合いをつける【野菜選びの話し合い】
自然との関わり、生命尊重・・・草取りしながら、土に存分に触れる。また、小さなテントウムシをそっと手に乗せ観察。
言葉による伝え合い・・・相手の話しを聞きながら、自分の気持ちも相手に伝わるように工夫しながら言葉で伝える。【野菜選びの話し合い】

 

今回の活動からこのような資質と能力が育っているのに気づかされます。小学生になっても、そういう資質と能力を伸ばす手助けをしていきたいと思います。          文責:古市