8月下旬の土曜日を使い、6月に植えた田んぼの稲や周辺の生き物がどのように変化しているのを観察しに行ってきました。
※田植えの様子はコチラをご覧ください→ 【お米プロジェクト~田植え~】
前回はアフタースクール・まふぃん錦ヶ丘・まふぃん上之園の3事業所合同での活動でしたが、感染症拡大予防のため、今回はアフタースクールとまふぃん錦ヶ丘の2事業所での実施となりました。
事前に、田んぼの観察に行くにあたり、『どうしたら感染予防をしながら安全に観察を行うことができるか』を話し合うと、
【園バスの中では換気をする】
【唾が飛ばないように静かに話す、距離をあけて座る】
【手洗い・マスク着用を行い、バスに乗る前も消毒する】
など、様々な感染予防についての意見が出てきました。
当日参加する子達以外も話し合いの中で意見を出してくれて、普段からご家庭で話をしていること、日常生活の中で意識していることがよく分かりました。
田んぼ観察でのねらいは大きく分けて3つ。
○稲の観察を通してお米作りや田んぼに興味を持つ
○「本物の自然」体験を通して生き物の観察や発見をする
○調べる学習を通して、観察の気づきを学びに広げていく
田んぼの観察する中で、稲の成長を予想し、実際に目の当たりにすることで新たな発見や気づきを得ること、稲や生き物の変化から季節の移り変わりを感じることなどができたら最高ですね。
観察をする前の準備と予測
まずはバス移動の時に、3~4人で1チームになり、チームリーダー、生き物観察係、稲の長さを記録する係を決めてもらいます。また、稲の長さを調べる時に‟メジャーを使って測る”か、‟園芸用の支柱を使って測るか”を選んでもらった所、2つあるチームはどちらも園芸用の支柱を選んで行いました(正確な長さは後から測ります)
6月に比べて稲がどれくらい大きくなっているかも聞いてみたところ、「こーーーんな大きくなってると思う!」と両手いっぱい広げて笑顔で教えてくれる姿もあり、表情からも楽しみにしていることが伝わってきました。
稲と生き物観察スタート
あたり一面に立つ青々とした稲を見て「すごーい!」「めっちゃ伸びてる」と驚きを隠せない子ども達。なかには「稲のプールみたい」と可愛らしい表現をする子もいました。
早速、近くに行って稲の長さを観察・記録していきます。
支柱自体はメジャーと違い、真っすぐ測ることができますが、150㎝ほどあるので扱いに困る様子がありました。
すると、長さ調べ担当だった子が「一人じゃできないから手伝って」と同じチームの子にお願いをしていました。「一緒にしよう」と笑顔で答え、役割分担して手伝ってくれる他の子達。みんなで取り組んだことでとてもスムーズに測ることができました。
観察の場所を変え、今度は田んぼの脇のあぜ道を注意しながら歩いていると、足元にいる生き物を次々に発見していきます。
「茶色いカエルがいっぱいいる」
「赤いトンボが飛んでるよ」
「バッタが葉っぱ食べてる!」
など、生き物の種類の他に色や動きにも注目し、近くの友達や職員と自分が見つけた生き物を報告し合う様子が見られました。
そんな中で子ども達は
「前はオタマジャクシがたくさんいたのに、今はカエルの方が多いね」
「(ジャンボタニシの)ピンクの卵が前よりも少なくなってた」
という意見もあり、6月の時と比べて生き物の数や様子が変化し、稲と同じように生き物も成長していることに気づいたようでした。
また、先程の長さを観察した場所と違い、花が咲いて稲穂がなっているのも発見しました。
ちょうど茎の間から稲穂が出ていました!
「なんでこっちの田んぼだけ花が咲いているんだろう」
「向こうよりも水が多いのはなんで?」
と自分達が気づいたことに対しての疑問がつきない様子の子ども達でした。
今回の田んぼ観察で、稲や生き物を中心にした『本物の自然』を自分達の目で見て、手で触ることにより、子ども達自身から新しい発見、そして疑問に繋がっていく様子がありました。
その場で答えが出ないこともありましたが、この『なぜ?どうして?』という気持ちを大事にして調べて行くことで、気づきを学びに変えていけるようにしていきたいと思います。
ちなみにアフタースクールに帰りついた後に事前に測っておいた支柱をメジャーで測りました。
現地で何㎝ぐらいか予想してもらった時は「40㎝くらいかな」と話していましたが、実際にメジャーで図ってみると80㎝ほどあり、思っていた以上に大きいことに驚いたり自分達の身体に合わせたらどこら辺かと調べてみる様子も見られました。
さあ、次に田んぼに行くのは10月。いよいよ稲刈りです。
田んぼや稲、生き物や周りの景色がどう変化をしているか、そこで子ども達がどんな反応を見せ、何に気づくのか…!いろいろな予想を立て、期待感を持って取り組んでいけるようにしていきたいと思います。
お米プロジェクト担当:今屋