ペットボトルビーズ

梅雨に入り、子ども達は室内で過ごすことが多くなっています。

身体を動かすことが好きな子達にとっては、有り余るエネルギーを消費できない日々が続いています。

 

今回はそんな室内での活動を充実させる一つとして、以前行った「ペットボトルビーズ制作」の中で見えた姿をお伝えします。

以前のブログはこちら→『それぞれの提案』

 

まずは制作に使うビーズを増やすためにあらかじめ準備していたペットボトル板に色を塗ってもらい、トースターで温めていきます。

この時は1年生の参加が多かったのですが、前回トースターを使う時の約束を、職員、そして上級生からも聞いていたので

「これ(トースター)って熱いんだよ」

「手を出したら危ないよ!」

と自分達の中で声を掛け合う姿が見られました。

 

丸まったのはコチラ

 

さあ、できたビーズを見ながらどうやって使うかを話し合います。

日々の活動の中で、大人がある程度の準備はしても発展させるのは子ども達自身の力を発揮してほしいと思っているので、あえて職員からアイディアを出すことはしません。

「○○してみたい」という提案から自分達で準備を進めてもらい、大人の見守りの中で上手くいかないことや意見のぶつかり合いなども経験しながらお互いの意見や考えを知る、気づくことに繋がっていけるようにしていきたいと思っています。

 

子ども達からは

「おはじきの代わりに使いたい」

「ねじり曲がったビーズ同士をくっつけて繋げていく」

などの意見が出る中、制作大好きな3年生のA君が突然「先生、紐ください!」と言いました。

…何か閃いたようです。

 

棚から紙紐を取ってくると、すぐさまビーズを通し始め、あっという間に綺麗な輪っかを作ってくれました。

それを見た周囲の子達も「やりたい!」と言い、作り始めますが、この日は時間が足りずここでストップ。

 

後日、A君の閃きを参考にビーズを通せる紐やゴム、そして髪留めのヘアピンを少しプラスして制作を行いました。

すると「なになに、どうするの??」「作りたい!」と集まってくる子ども達。

女の子の参加が多かったのですが、ちらほら男の子の姿もあり、それぞれゴム紐にビーズを通し始めました。

職員が作ったものをどうするのか聞いてみると

「妹に作ってあげるんだ」という2年生のB君。

兄妹ならではの思いやりを感じました…✨

 

すると今度は、5年生のCさんがその日が誕生日だった1年生のDさんの側にやってきて

「今日誕生日だよね、プレゼントするよ」

と声を掛けてくれました。

 

その言葉を受けて、Dさんは一瞬驚いた顔をしていましたが、すぐに嬉しそうにニッコリ笑い、一緒に作り始めていました。

それを見た周りの女の子も

「この色がいいんじゃない?」

「こうしたらかわいいかも」

とアドバイスをしてくれ、最後には素敵な髪飾りができました。

よく見るとCさんとDさんは同じ色のビーズを使いながら作っており、最後にはお互いに交換して持ち帰っていましたよ。

 

Cさんの思いやりの気持ちに感心しつつ、今回の経験がDさんの中で『相手のことを考える、思いやる』気持ちに繋がっていくのではと感じた出来事でした。

 

 

子ども達の意見を聞きながら協力して進めていった今回の制作。

今後も準備や計画を進めながら出てきた意見や発言を発展させ、取り組んでいく経験を大事にしていくことで、次に何かする時にも

「○○がしたい」

「○○するためにはどうしたらいいだろう」

と考えを巡らせながら参加してもらえるような展開にしていくつもりです。

 

もうすぐやってくる夏休みでは、たくさんアイディアを募り、子ども達が提案したことを実現していく為に一緒に計画をしていき、いろいろな経験を積んでいってもらいたいと思っています。

 

 

アフタースクール錦ヶ丘 今屋

野菜を育てよう!①

 今回は、アフタースクールで野菜の苗を植える計画が挙がった経緯と今後、この活動の過程を随時お伝えしていきたいと思います。

 5月の中旬頃に保育園の園庭で遊んでいる際に、花壇の野菜の苗をジーッと見ているTちゃん(一年生)。

保育士 「どうしたの?」

Tちゃん 「これは、トマト、ナスだよね!」

と花壇の野菜の苗を指差しながら教えてくれました。その時の表情は、Tちゃんが自分の経験から学んだ知識を誰かに伝える瞬間だったのでしょう。

自信に満ち溢れていました。

保育士 「良く知っているね!」

Tちゃん「だって、育てたことあるもん!」

保育士 「そうなの?アフタースクールでも育ててみる⁉️

の一言に

Tちゃん 「育てたい!育てたい!何を育てる?」

目をキラキラさせて、保育士に言ってきました。

その会話を聞いていた他の一年生も興味津々。

そこから、野菜作り計画が始動です。

「どこに植える?」

「鉢に植える?」「トマト、植えたいな〜。」

子ども同士会話が弾みます。でもこのままでは、話しが前に進まないので、保育士が提案。

「保育園の畑で長く使ってないところがあるよ。」

と伝えると、早速畑を見に行き

子ども達の第一声は・・・。

「わあ!草がいっぱい!草取りしなきゃ💦

しかし、その日は子ども達のお迎えの時間や習い事の時間などがあったので、次回、草取りをしよう❗️ということになりアフタースクールに帰りました。子ども達も事情があり、一気にこの活動が終えるのは厳しく、長いスパンで子ども達が中心となってする野菜作りを行なっていこうと思います。

そこから、一週間後に私がアフタースクールに入る日があったので、子どもが学校から帰ってきて、おやつを食べ、宿題が終わるのを待ち、いざ 畑へ‼️

「草、すごいね!頑張らなきゃ!」

その日は、とても暑い日でしたが、一年生のやる気は暑さに打ち勝ったようです。

友達との会話も弾み、土に触れながら草を抜く中でてんとう虫発見。優しくテントウムシを手に取り、観察をしていました。草取りも楽しい活動になっていると感じさせる光景でした。

きっと、みんなで同じ目的を持っているからこそ、草取りも楽しくできたのでしょう。

これも、保育園、幼稚園で遊びを通して身についた学びです。

洋服をたくさん汚して、野菜を育てて、収穫して調理し食べる❗️

こういう実体験がいかに大切かということが、集中して取り組む子どもの姿を見て感じます。

畑の草も取り終わり、何を育てるかを話し合いが始まりました。

「夏野菜って何がある?」

「トマト、ナス❗️う〜ん、あと何がある❓」

「ピーマンもあるよ!」

「ええ〜❗️ぼく、苦手だな。」「美味しいよ。」

「じゃ、ピーマンでもいい。」

図鑑を広げながら、他人の意見や自分の意見を伝え合いながら、話し合っていましたが今までの経験の知識も出し、どうにか決まったようでした。

4種類の野菜が上がり、子ども達も意欲満々です。

この野菜を育てよう!①の活動のねらいとして

◉野菜を作るためにしないといけないことを知る。(草取り、肥料など)

◉夏野菜はどんなものがあるか調べ、興味を持つ。

 

という二点を掲げ、その中で下記の子どもの姿が見られました。

協同性・・・友達と協力しながら一つのこと【畑の草を取り、きれいにする。】を達成する。
道徳性・・・友達の気持ちに共感したり自分の気持ちに折り合いをつける【野菜選びの話し合い】
自然との関わり、生命尊重・・・草取りしながら、土に存分に触れる。また、小さなテントウムシをそっと手に乗せ観察。
言葉による伝え合い・・・相手の話しを聞きながら、自分の気持ちも相手に伝わるように工夫しながら言葉で伝える。【野菜選びの話し合い】

 

今回の活動からこのような資質と能力が育っているのに気づかされます。小学生になっても、そういう資質と能力を伸ばす手助けをしていきたいと思います。          文責:古市

お家にいるような・・・

キッチンでおやつや18時以降の軽食の準備をしていると、

「先生、何してるの?」

「今日のご飯は何?」

子ども達がキッチンを覗きに来ます。特に1・2年生が来ることが多いです。

 

少し前のこと。軽食でサンドイッチを作った時にパンのみみを切り落とし、もったいないからバターとシュガーで炒めました。すると甘〜い匂いが室内に充満。すぐに1年生が匂いに気づき

「なんかいい匂いがする」

「何作ってるの?」

と、2、3人がキッチンに集まってきました。パンのみみを炒めながら1年生との会話を楽しんでいると、他の学年の子ども達も気づき

「何してるの?何か食べてるの?」

加わってきます。

炒めたパンのみみは、5分もせずにみんなで完食でした。

 

私も子どもの頃、台所から何かいい匂いがしたり、母が何か作業をしていると、「今日のご飯は何かな?」「何してるのかな?」「ご飯作るの手伝おうかな〜」など考えながら、遊びの手を止めて台所に行ったものです。台所ってお母さんもいるしいい匂いはするし、なんか子どもながらに安心する場所だったな〜って思うんですよね。アフターの低学年の子ども達もそんな気持ちを抱きながら、キッチンにいる私たち大人との会話を楽しんでいるのかな・・・と感じたりもします。

 

現在アフタースクールには約40名の児童が在籍しています。「家にいるような・・・」「家庭的な雰囲気を・・・」というものを目指してはいるのですが、40名の児童が過ごすためには、家で過ごすような・・・とはいかず、いろいろと決まりもあります。そんな中でも、学校から帰ってきた疲れを少しでもリセットして、安心して過ごせるよう、子ども達が好きそうな物を作ったり、キッチンで一緒に軽食を作りながら会話を楽しんだりなど、出来る部分で家にいるような安心感を子ども達と感じられたらと思っています。

 

今日から6月。今日は子ども達が帰ってきたら、梅雨時期の過ごし方・5月の振り返り(困ったこと、嫌だったこと、楽しかった遊びなど)を話し合おうと思います。

(文責:中江)

それぞれの提案

先週の終わりに「今から梅雨に入ったり夏は暑くて外に行けなかったりして室内で過ごす日が多くなると思うんだけど、何かしたいことはない?」と聞いてみました。

 

すると早速上級生を中心に様々な意見が出ました。

「ナノブロック(小さいブロック)で姫路城作りたい」

「新しいカードゲームがほしい」

「去年したスライムとかプラバンが楽しかった」などなど。

中には「風船バレーボールがやりたい!」という意見もあり、職員が「アフタースクールの中では狭すぎるね」というと「じゃあ(隣接している同法人の)保育園のリズム室でならいいでしょ?」と解決策を提案してくれました。(確かに保育園のリズム室はある程度動き回れる広さなのです)

 

今までとは違う遊びや刺激を求めつつ、今までの経験から得た遊びの提案、そして困難な場面に直面した時に『どうしたらできるのか(楽しむか)』を考えて解決策を提案してくれました。『できない』『やれない』『難しい』と言って遊びや活動を制限してしまうことは簡単ですが、こういったやり取りや提案を通して試行錯誤を重ね、直面した“壁”を乗り越える力をどんどん発揮してもらいたいと思います。

 

さて、今週初めは雨の日だったこともあり、早速室内での活動がメインになりました。

何かしたいことはないか聞いてみると、1年生から「新聞紙を使って遊びたい」との提案。自由時間に新聞紙を出し、自由に使ってもらいました。

友達と一緒に破いてかけ合いをする子、器用に丸めて剣を作ってポーズをとる子、布団のようにかけて寝る真似をする子など、遊び方は様々でした。そうしていると、別な場所で折り紙をしていた子の紙飛行機がはるか頭上の梁の上に引っかかってしまう事態が発生…!!

 

それを見て、新聞紙チームにいたA君が「新聞紙で作った棒を投げて落とす」と提案。しかし、飛んで行った棒が誰かに当たるといけないので「ありがとう。でもそれじゃ危ないから別な方法を考えてみて」とお願いをすると、少し考えてから「それ貸して」と周りにいた友達の新聞紙棒を借りていました。

「どうするの?」と聞くと「この棒を繋げて届かせる!」とドヤ顔のA君。なるほど、A君は長い棒を作り、それをひっかけて落とそうと考えたようでした。ナイス、アイディーア☆

その後、悪戦苦闘しながらも無事に紙飛行機を落としたA君。その顔はさらに満足げなドヤ顔でしたよ。

 

 

週の後半は雨も上がり、割と過ごしやすい日もあったので、ほとんどの子が保育園の園庭でのびのびと遊びました。

その中でも数人の女の子達が室内に残ったので、炭酸飲料の入っていたペットボトルを持ってきて「これに色を塗ってくれない」と言って渡してみました。

絵を描くことが好きな子達だったので、すぐに「やるやる!」と嬉しそうにスタート。

途中、1年生の子も加わり、3人で黙々と塗り進めます。途中で園庭から帰ってきた子達も加わり、ペットボトルの色塗りは完成。

そこで職員がおもむろにハサミでジョキジョキ…。「えーなんで切っちゃうの??」と不思議そうでしたが、「まあまあ見ててごらん」と一言。もはやミステリーツアーに参加しているかのような怪訝な表情の子ども達。切り終えたものをトースターに入れる時点で「あ、ちっさいプラバンでしょ?」と予想する子もいました。いいえ、違います(笑)

 

徐々にくるくると丸まってくるペットボトルの破片を見て「あー!丸まってる!」「なんでなんで?」とはしゃぎだす子達を見て、他の子も「何してるのー??」と寄ってきました。

少し集まりすぎていたので「近づくと危ないから離れて」と言いますが、下級生の子は興味の方が勝り、徐々に前のめりになってきます。

できたものをトースターから出すと、もう触りたくてたまらない下級生の子達。声をかけようとすると、最初から参加していた5年生のCさんが「これは熱いからまだ触ったらだめだよ、分かった?」と教えてくれました。それを聞き、下級生達もすっと手を引いて待ちます。

声掛けや指示をすべて大人がするのではなく、聞いていた内容やその時々の状況を考えて自分から発言してくれたCさん。今回のような『状況を見て考える(発言する)』『相手の話を聞いて行動に移す』『お互いに助け合う』といった姿は、これから広がっていく社会では様々な場面で必要になる能力ではないでしょうか?

 

今年のアフタースクールの目標の一つとして『上級生と下級生での助け合い』も掲げています。

下級生が困った時には上級生に解決策を聞いていく、また、上級生も下級生が理解するためにはどんな話し方や方法が必要なのかを考えるといった経験をたくさん積み、協力・共同の場面をたくさん作っていけたらなと思っています。

ちなみに今回作ったペットボトルのビーズは後日また使う予定なので、近いうちにご報告しますね。

 

アフタースクール錦ヶ丘 今屋

話し合いを通して

今年度からアフタースクールの方にも関わらせて頂くことになりました。卒園していった子ども達の姿をこれから見守っていくことができることがとても嬉しく思います。

 

そして、幼児教育、学校教育も変化していく中、子ども達の育ちにどのような変化をもたらしていくのか、また学童保育という位置付けにおいて、大人がどのように関わりサポートしていけば、子ども主体での活動を楽しんでいけるのかをこれからアフタースクール職員で連携を取り、一つの方向性にしっかり持ち、子ども達と向きあっていきたいと思います。子ども達が楽しいと思える場所になるために、子どもの意見も取り入れ色々な企画も立てながら、経験を通して子ども達が更に成長していく過程を大切にしていきたいと思います。

 

さて、新一年生もメンバーに加わり1か月半が経とうとしています。慣れない学校で、緊張しながらアフタースクールに帰ってくる頃は、みんな少し疲れている様子がうかがえます。

D君が帰ってきて、着替えを済ませてボーッとしていたのです。私がそっと側にいき「どうしたの❓」と聞くと

「疲れちゃった」

という答えが返ってきました。学校で精一杯頑張ってきているのだとその言葉を聞いて感じとることが出来ました。それは、D君に限らず一年生全員に見える傾向です。そのためか、些細なことで友達とケンカになったり、泣いたりということがありました。職員も見守りながら、子どものトラブルにも仲介に入り解決に導いています。

しかし、大人の見えていないところで友達が傷つく言葉を言うこともあり、職員がお話ししても同じことが起こるので、この問題は高学年も含めて話し合いの議題にしてみようと職員で話しをして、学校から帰ってくる子ども達に

「今日、みんなに考えてもらいたい問題があるのだけど、時間をもらっていいかな❓」と伝えると一年生から五年生まで快く承諾してもらえました。

 

子ども達のおやつやゆっくりする時間、宿題をする時間が大体終わってから、話し合いを始めました。

 

「今日は、時間を作ってくれてありがとう。みんなの考えを聞きたいのは、友達との関わり方なのです。高学年の友達は、友達とケンカせずに仲良く遊べているよね。でも、みんなも一・二年生の時、どうだった❓今、一年生が上手く伝えられずケンカになったりしていて、大人が入ってお話しするけど同じことが起こるんだよね。

みんなが低学年の時はどうだった❓嫌だったこととかあった❓」

 

四年生の男児が顔を見合わせて、S君が手を挙げてくれました。

職員  「S君、どうぞ。」

S君  「僕は、二年生の時にT君に傷つくことを言われて それがすごく嫌でした。」

 

S君は、現在はT君や他の友達を含めてよく一緒に仲良く遊んでいます。それを聞いて一番驚いていたのはT君でした。どんなことで傷ついたのかは、現在の2人の関係性は良いので敢えて聞きませんでした。しかし、T君が面食らった表情していたので、

職員   「T君、びっくりしたね‼️覚えているかな❓」

T君   「覚えていない….。」

と小さな声で返事してくれました。

職員   「T君、びっくりしたね。T君は覚えていなかったんだよね。でもね、S君はその時すごく傷ついたんだね。二年

生時のことだけど、言われた人は覚えているんだよね。言葉って、人を喜ばせることもできたり、自分を表現

したりすることができるけど、時には人を知らないうちに傷つけたりすることもあるんだね。だから、友達に

話しをする時は考えてお話しして欲しいなと思います。」

 

その話しを聞いていたケンカした覚えのある一年生は、ジーっと真剣な眼差しでお兄さんが言ったことを聞いていました。その一年生がどのように感じたかは、私もわかりませんが実際、身近にいるお兄さんの言葉、そして私の言葉が一年生の心に届いたと信じ、この日の話し合いを終わりました。

 

少しずつそのように、アフタースクールが学年の垣根を越えて 子ども達が助け合いながら生活できる場となりますように。

さくらんぼ狩からデザート作りへ

保育園のさくらんぼが色付き、子ども達から「さくらんぼ取りたい!」と要望。始めは木のそばの柵に乗って必死で上の方の赤く熟したさくらんぼを取ろうと頑張っていましたが、「先生、無理だ!取れない。でもあと少しで取れそうなんだけど…」と訴えてきました。「そっか〜下の方は、もう取ってるもんね。あ、ハシゴがあるよ」と伝えると、「それいい。脚立のことでしょ?」と一言。ついつい、保育園の子ども達に伝えるように簡単な言葉を使ってしまいました。脚立を準備し、安全面に気をつけながらさくらんぼ狩り再開。3年生1名、1年生2名だったのですが脚立に誰が乗る乗らないで言い合いに。順番決めて乗ることになったのですが、それでも揉めて…。すると3年生が「あのさ、ルールがあるんだから守らなきゃ!」と一括。言われた1年生もその後は、順番守ってさくらんぼ狩を楽しめていました。

しばらくすると、園児達が集まり「さくらんぼちょうだい」コール。その声に「どのさくらんぼがいい?」「赤いのをあげるね」「洗ってから食べてね」と、気前よく配っていました。園児からの「ありがとう」が嬉しかったんでしょう。「保育園のみんなが食べれるように、いっぱい取ろう!」と思いやり溢れる言葉が自然と子ども達からでていました。小学生と園児との異年齢の交流がさくらんぼで少し深まった瞬間でした。

 

さくらんぼ狩をしながら子ども達から「これで何か作りたいな〜。デザートとか…」の意見が。収穫が終わって早速、iPadで検索。ミカンの缶詰を使ったゼリーに決定。さくらんぼは飾りに使うことに。必要な材料をタイヨーへ調達し、いざクッキング。私は必要な用具を準備しただけで、後は3年生が仕切ってジャンケンで作業の順番を決めながらクッキングを進めてくれました。ゼラチンや水の量なども計りを使って確認。それそぞれ、容器に注いで冷蔵庫へ。1年生は冷蔵庫に入れたらすぐに固まるものだと思っているようで5分もしないうちに「固まったか見てもいい?」と何度も冷蔵庫を開けていました。しかし、3年生は冷やし固めるにはある程度の時間が必要!ということを理解しており30分以上経ってから確認していました。経験の差ですね。

ゼリー状になっているのが確認出来ると、「先生!ゼリーになってる!!」と目をキラキラさせて教えてくれる1年生。「ゼラチンの量、丁度よかったんだね。固まるまでには時間が必要なんだね」とゼリー作りの学びを確認すると、「そうだね」と1年生も納得の表情でした。

 

ゼリーは3時のおやつで食べました。好きなだけさくらんぼをトッピング。保育園裏門の畑のイチゴも1個ずつ飾り華やかなゼリーの完成。「ゼリーの固さ丁度いい」「美味しくできたね」と感想も満足感と達成感で溢れていました。

これからも、子ども達からの意見やアイディアをもとに様々な活動を取り入れ楽しめるように支援していきたいと思います。そして、その中で子ども同士の意見のやりとり、教え合い、そして異年齢の関係性を深めていきたいと思います。

R2年度 アフタースクール錦ヶ丘スタート

4月に入り、新年度が始まって早くも後半に差し掛かかろうとしています。

新1年生にとっては、今までと違う環境、生活の流れ、学習などで苦労する場面もありつつ、毎日楽しく学校生活を送れているようです。新2年生以上の子達も新しい先生や授業のこと、新しく始める習い事の話などをして、これからのことを職員にたくさん教えてくれますよ。

今回は、そんな子ども達の様子やアフタースクールでの過ごし方をご紹介していきたいと思います。

 

新学期が始まった時には、職員も「1年生、ちゃんと帰って来れるかな」なんて心配していましたが、今では同じ学校の友達と一緒になって自分達だけで下校してきています。

ドアを開けて「ただいま~」「喉乾いた!」「今日は何して遊ぶの?」と口々に話し出す子ども達。おやつを食べている時も「僕のクラスは男の先生だった」「友達がもう5人いる!」「先生が頑張ったご褒美に絵を描いてくれる」など、その日の出来事や自分たちの感じたことや気持ちを教えてくれます。初めは緊張と疲れの色を見せていた子ども達も、いつの間にか今日あったことを喜んで話してくれるようになっていますよ。

また、卒園した園も異なるので、中には緊張した面持ちで利用し始めた子も見受けられました。

最初のうちは“職員が声をかけて不安にならないようにしてあげなきゃ”なんて思っていましたが、いつの間にか好きな遊びを共有し、気がつけば、大人なんて必要のない関係性ができていましたよ。こういう姿を見ると“子ども達は自分達で解決しようとする逞しい力を持っているな”とつくづく思います。

 

3人で協力しました✨

あたたか定食と気持ち定食ですよ〜

 

 

さて、15時ごろになると、続々と上級生達も帰ってきます。

おやつを食べ終わるなり、将棋をする子、折り紙をする子、ままごとをする子、学校や習い事の宿題をする子など、その姿は様々です。すでに学校生活を経験しているとはいえ、今年は休校期間があって春休みが長かったこともあり、疲れを見せたりそわそわした様子を見せたりする子もいます(そりゃそうですよね)

授業数が増え、今までと違う生活の流れなどでアフタースクールにいる時間が短い子もいますが、ゆったりできる環境を準備し、心のエネルギーを蓄えられる場所になれるようにしていきたいです。

 

遊びについても1年生達は上級生のすることに興味津々です。

やったことのない将棋を見て「どうやってするの?」「知ってるけどやり方知らない」と言いながら取り囲む1年生達。そこで将棋をしていた4年生のA君に「上級生代表として教えてあげて」とお願いしてみました。

「えー!メンドくさーい」と言いながらも将棋セットを整え、テキパキと並べてあげるA君。「このコマは一個しか進めない。これは斜めにいける。これは…」というように解説をしてくれますが、1年生達もまだやったことない遊びなので「わからなーい」「難しい…」と連発。でもそんな中でも集中して聞く子もおり、また、どうにか理解してもらおうと一生懸命教えてくれるA君の様子を見て本当にほっこりした気持ちになりました。

 

大人が教えてあげることは簡単ですが、子ども同士伝え合う中で“上手くするにはどうしたらいいんだろう”と集中して見たり聞いたりすること、“相手に伝わりやすくするにはどう話せばいいんだろう”と考えながら話をすることはコミュニケーション力を高めるためにとても大事なんです。この時は、それがよく分かる一場面でした。

 

また、今年度は話し合いの機会もたくさん設けています。

『みんなが楽しく過ごすためにどうしたらいいか』をテーマにして話し合った時には、「1年生が分からないことは教えてあげる」「部屋の中では静かにする」などいろいろな意見が出ました。ある程度ルールのある中で過ごすことになるので、時には「どうして○○してはいけないの?」「去年は違った」などの意見も出ます。その時には一方的に大人の意見を押し付けるのではなく、なぜそうするのかの理由も伝えて理解してもらいます。しかし、自分の考えを言葉にして伝えること、納得できる話し合うを行う機会は大切だと思いますので、子ども達の意見も尊重し、全体で協力できるものなら、話し合い後にルールの変更や改善なども柔軟に行っていきたいと思います。

 

 

現在、新型コロナウィルスの影響もあり、今後の過ごし方に少なからず影響を与えることも懸念されます。アフタースクールでは、できる限り子ども達や保護者の皆様が安心して過ごすことができるようにしていきたいと思っております。各ご家庭にご理解、ご協力をいただく場面も出てくるかとは思いますが、どうぞ今年度もよろしくお願い致します。

今年度は30日まで

今日は小学校の卒業式。おめでとうございます。

無事に卒業の日を迎えることができてよかったですね。アフタースクールでは、一人の女の子が卒業しました。低学年の子どもたちのお世話もたくさんしてくれました。ありがとうございました。中学校でも元気で活躍してくださいね。

いよいよ明日は終業式ですね。クラスのお友だちと過ごせる最後の日ですね。時間は短いですが、大事に過ごして欲しいです。

 

アフタースクールも今年度は30日までです。急遽、長い時間を過ごすこととなりましたが、日々笑ったり泣いたり、ケンカをしたりと色々なことがありましたが、大きなけがや事故もなく過ごせています。

そして、残り5日間となりました。今年度で退所する友だちも数名います。楽しい思い出を作っていきたいと思っています。

 

3月31日はお休みです。来年度は4月1日朝8時から開所します。

今日から8時〜19時まで開所します!

今日から8時より開所しました。朝は検温して子どもたちの様子をみました。家でも必ず体温を測って健康観察をお願いします。

昨日は、たくさんの荷物を持って帰って来た子どもたち。急なことだったので先生方も子どもたちも戸惑いもあったかと思いますが、元気な表情で帰って来ていたので、ほっとしています。

宿題も出たようで、ありがたいと感じました。早速、今日の学習時間に頑張っていました。長い休みになりそうですので、宿題が終わった場合は、学習するものを持たせてください。教科書の復習でもいいかと思いますので、教科書を持ってきても構いません。ご家庭で判断して準備をお願いします。

お弁当の準備もありがとうございます。美味しそうに食べていました。23日からの給食注文受け付けは14日土曜の朝8時までです。全員の回答をお願いします。

 

尚、今回、保育園も先生方が子どもたちの対応が多く、朝8時より早めに来られる場合、以前のように保育園で待機することができません。ご了承くださいませ。

子どもたちが、元気で楽しく過ごせるように支援していきたいと思います。保護者の方々のご協力もよろしくお願いします。

 

3月中の開所時間について

保護者各位

近隣の小学校では本日開かれたPTAで、小学校は3月25日まで休校、そのまま春休みとなることが発表されたそうです。
学校が休みになってもお仕事は休めない保護者の皆様の状況を重々理解し、アフタースクール錦ヶ丘もできる限り保護者の皆様のお力になりたいと考えております。
本日緊急会議を開き3月中の開所について以下の通り決定いたしました。
保護者の皆様とも力を合わせて、この緊急事態を乗り越えたいと思っておりますのでご協力をお願いいたします。

 

アフタースクール錦ヶ丘 3月中の開所について
●感染予防対策を取ったうえで日・祝を除く通常の開所日は8時~19時まで開所いたします。
●全年齢受け入れ可能です。

 

以下の通りご協力をお願いいたします。

1.感染予防のための手洗い・うがいの徹底をご家庭でもよろしくお願いいたします。

2.登園前には必ず検温し37.5度を超える熱がある場合にはお休みしてください。また、在園中に熱が37.5度を超えた場合には1時間以内のお迎えをお願いいたします。

3.熱が無くても、咳や倦怠感などの症状がある場合にはお迎えをお願いする場合があります。

4.給食は当初の予定より2日前倒しの3/23(月)より注文可能です。追って連絡いたしますので、3/14までにお申し込みください。
また、3/7日(土)3/21(土)は保育園行事との関連でもともと給食提供はありません。3月2日~3月21日の間はお弁当をご持参ください。
(3/14日土曜日の給食をすでに注文した方は準備します)

5.登降園時間、出欠席を必ず毎日コドモンでご連絡ください。
また、感染予防の観点から、お仕事の都合がつき自宅等で過ごすことが可能な場合には登園をお控えください。

6.8時より前の受け入れはできません。恐れ入りますが、お勤め先と出社時間についてご相談ください。

以上よろしくお願いいたします。

社会福祉法人塔ノ原福祉会 本部 堂園