R2年度 アフタースクール錦ヶ丘スタート
4月に入り、新年度が始まって早くも後半に差し掛かかろうとしています。
新1年生にとっては、今までと違う環境、生活の流れ、学習などで苦労する場面もありつつ、毎日楽しく学校生活を送れているようです。新2年生以上の子達も新しい先生や授業のこと、新しく始める習い事の話などをして、これからのことを職員にたくさん教えてくれますよ。
今回は、そんな子ども達の様子やアフタースクールでの過ごし方をご紹介していきたいと思います。
新学期が始まった時には、職員も「1年生、ちゃんと帰って来れるかな」なんて心配していましたが、今では同じ学校の友達と一緒になって自分達だけで下校してきています。
ドアを開けて「ただいま~」「喉乾いた!」「今日は何して遊ぶの?」と口々に話し出す子ども達。おやつを食べている時も「僕のクラスは男の先生だった」「友達がもう5人いる!」「先生が頑張ったご褒美に絵を描いてくれる」など、その日の出来事や自分たちの感じたことや気持ちを教えてくれます。初めは緊張と疲れの色を見せていた子ども達も、いつの間にか今日あったことを喜んで話してくれるようになっていますよ。
また、卒園した園も異なるので、中には緊張した面持ちで利用し始めた子も見受けられました。
最初のうちは“職員が声をかけて不安にならないようにしてあげなきゃ”なんて思っていましたが、いつの間にか好きな遊びを共有し、気がつけば、大人なんて必要のない関係性ができていましたよ。こういう姿を見ると“子ども達は自分達で解決しようとする逞しい力を持っているな”とつくづく思います。
さて、15時ごろになると、続々と上級生達も帰ってきます。
おやつを食べ終わるなり、将棋をする子、折り紙をする子、ままごとをする子、学校や習い事の宿題をする子など、その姿は様々です。すでに学校生活を経験しているとはいえ、今年は休校期間があって春休みが長かったこともあり、疲れを見せたりそわそわした様子を見せたりする子もいます(そりゃそうですよね)
授業数が増え、今までと違う生活の流れなどでアフタースクールにいる時間が短い子もいますが、ゆったりできる環境を準備し、心のエネルギーを蓄えられる場所になれるようにしていきたいです。
遊びについても1年生達は上級生のすることに興味津々です。
やったことのない将棋を見て「どうやってするの?」「知ってるけどやり方知らない」と言いながら取り囲む1年生達。そこで将棋をしていた4年生のA君に「上級生代表として教えてあげて」とお願いしてみました。
「えー!メンドくさーい」と言いながらも将棋セットを整え、テキパキと並べてあげるA君。「このコマは一個しか進めない。これは斜めにいける。これは…」というように解説をしてくれますが、1年生達もまだやったことない遊びなので「わからなーい」「難しい…」と連発。でもそんな中でも集中して聞く子もおり、また、どうにか理解してもらおうと一生懸命教えてくれるA君の様子を見て本当にほっこりした気持ちになりました。
大人が教えてあげることは簡単ですが、子ども同士伝え合う中で“上手くするにはどうしたらいいんだろう”と集中して見たり聞いたりすること、“相手に伝わりやすくするにはどう話せばいいんだろう”と考えながら話をすることはコミュニケーション力を高めるためにとても大事なんです。この時は、それがよく分かる一場面でした。
また、今年度は話し合いの機会もたくさん設けています。
『みんなが楽しく過ごすためにどうしたらいいか』をテーマにして話し合った時には、「1年生が分からないことは教えてあげる」「部屋の中では静かにする」などいろいろな意見が出ました。ある程度ルールのある中で過ごすことになるので、時には「どうして○○してはいけないの?」「去年は違った」などの意見も出ます。その時には一方的に大人の意見を押し付けるのではなく、なぜそうするのかの理由も伝えて理解してもらいます。しかし、自分の考えを言葉にして伝えること、納得できる話し合うを行う機会は大切だと思いますので、子ども達の意見も尊重し、全体で協力できるものなら、話し合い後にルールの変更や改善なども柔軟に行っていきたいと思います。
現在、新型コロナウィルスの影響もあり、今後の過ごし方に少なからず影響を与えることも懸念されます。アフタースクールでは、できる限り子ども達や保護者の皆様が安心して過ごすことができるようにしていきたいと思っております。各ご家庭にご理解、ご協力をいただく場面も出てくるかとは思いますが、どうぞ今年度もよろしくお願い致します。